この記事では日本をはじめ世界100カ国以上で使用できる携帯用SIMカード・AirSIMの使い方などについて解説します。
海外で携帯やスマホを使うには、現地SIMカードを使うのが一番お得で便利ですよね。
現地SIMカードについては以下の記事で詳しく解説していますので、現地SIMがよくわからない方はぜひご一読ください。
バリ島旅行スマホ利用術
ただし、複数の国に行かれるビジネスマンや海外旅行上級者は、行く先々で現地SIMを調達して入れ替えるのはすごく面倒。
特に、空港に到着してからすぐ携帯を使いたいといった場面では、どこでも使えるSIMカードがあったらなぁって、思いますよね。
そこで紹介したいのは、世界100以上の国と地域で使えるAirSimです。
100カ国以上の国で使えるうえに、簡単な手続きで通話料金の再チャージができるから、携帯に入れっぱなしで大丈夫なんですよ~
この記事では、こんな便利なAirSimの使い方や購入方法、さらに日本で使った感想などについて私の経験を基に情報シェアします。
よく海外旅行に行かれる方、ビジネスで多くの国を廻っている方、このAirSimを使えば行く先々でのSIMカード入れ替えの手間が解消します。
現地到着後すぐに携帯が使えますので、到着後の行動もスピーディーとなり今以上に充実した海外旅行となります。
ぜひ、AirSimご利用ください。
目次
Air Simとは
AirSimは、香港のデータ通信用SIM
香港以外の国で使う場合は、ローミングを使い、データ通信をします。
ローミングとは、契約している通信事業者のサービスを、その事業者のサービス提供範囲外でも、提携している他の事業者の設備を利用して受けられるようにすること。また、そのようなサービス。海外で提携先の現地事業者のサービスを受けられることを「国際ローミング」(international roaming)という。
ローミングとは?-IT用語辞典e-Words
このAirSimは海外100カ国以上の国でローミングを使って通信が可能なんです。
AirSimはデータ通信用のSIMカード
その為、音声通話はできませんが、LINEやWhatsAppといったチャットアプリを使えば音声通話も可能。
また、AirSimの会社から出ているAirTalkというアプリを使えば、簡単に音声通話ができます。
AirSimは再チャージが可能なSIMカード
他の複数国で使えるSIMカードは、最初から通信料が課金されています。
でも、その課金分使用したら、それでSIMカードはおしまい。
また、新しいカードを購入しなくてはいけません。
しかしこのAirSimは通信料が再課金できるから、課金分使用してしまっても大丈夫。追加課金して、また使うことができるのですよ。
さらに、1日単位で課金できるから、課金が無駄にならない。
よくある海外SIMは「7日間」とか「14日間」と利用期間が決まっているから、短期滞在の時はもったいないですよね。
AirSimなら、必要な分だけ経済的に使うことができますよね。
日本で使う場合
先日日本に一時帰国したときに使ってみましたので、その感想をまとめます。
通信ネットはSoftBankを利用
日本で使う場合、DocomoかSoftBankどちらかの通信網を使います。
自分はSoftBankの通信網を使いました。
静岡市葵区の実家や東京、横浜などの都市で使ってみましたが、全く問題なく使うことができました。
ただし、箱根に旅行に行ったとき強羅駅周辺で使おうとしたら繋がりませんでした。
都市部なら問題ありませんが郊外に行ったら繋がらない可能性があります。
音声通話は使えないがIP電話で解決
このSIMはデータ通信専用ですので、音声通話ができません。
でも、LINEが使えますので、家族や友人との連絡は問題ありませんでした。
困ったのが、旅行中にホテルなどに電話をする場合。
固定電話への通話ですのでLINEは使えません。
こんな時に役に立ったのがIP電話です。私はIP電話回線を契約していたので、これを使ってホテルに電話をすることができました。
AirSimを使っての音声通話方法については次の章で紹介しています。
発信元データーが香港になってしまう
AirSimは香港の通信会社のSIMで日本など香港以外の国で使うとローミングしようとなります。
その為、発信元のIPアドレスは香港になってしまうようです。
発信元の住所をスマホのGPSデーターを使っているアプリなら問題ありません。
しかし、IPアドレスを基に発信元を決めているアプリの場合、香港にいることになります。
Google検索をすると、現住所が香港と出てしまいます。
また、スマホなどに時々表示される宣伝も中国語ばかりになります。
Air Simの便利な使い方
それでは、Air Simの使い方について説明します。
すぐに使おうという方以外は、ちょっと退屈な内容かもしれませんが、ザっとでいいので目を通しておいてください。
アプリのインストール
Air Simを使うにあたり、アプリのインストールが必須となります。
アプリはGoogle PlayやApple Storeで無料でダウンロード、インストールができます。「AIRSIM ROAM」で検索してみてください。
この段階ではまだSIMカードの挿入は不要です。
SIMカードの登録
アプリをインストールすると、この画面が開き、SIMカードの登録を行います。
SIMカードの裏にICCIDというコードが書かれているので、これを入力します。
アプリ画面のカメラのマークを押すとカメラソフトが起動しますので、カード裏面のバーコードを読み込みます。
カメラが使えないとか、うまく読み込めない場合はポチポチとコード番号を打ち込んでください。
ICCIDの登録ができると、次の画面に移行します。
ここでは、カード裏面に書かれているActivation Code、Email、国(Country)、電話番号(Contact)を入力し、SUBMITをタップします。
これで登録は完了して、アプリのウェルカム画面に移行します。
トップアップ(課金)
ウェルカム画面をタップすると、アプリのホーム画面に移ります。
まず最初に、アプリに通信費を課金(Top Up)。
課金したらすぐに通信ができるという訳ではなく、この後の使用国とプラン選定をして初めて通信可能となります。
この段階では、Air Sim専用のお財布にお金を入れておくといったイメージになります。
アプリ下のメニュー欄から「TopUp(ドルマーク)」をタップします。
課金は、クレジットカードかAIRSIMのバウチャーで行います。
AIRSIMバウチャーは、何らかのイベント等でないと手に入らないと思うので、ここはクレジットカードを使って課金しましょう。
「Top Up By Credit Card」をタップします。
課金額は$20、$40、$60の中から選びます。
最初は$20を課金しておくといいでしょう。
どれか1つを選択して、「PAY」ボタンをタップします。
次の画面でクレジットカードのデーター(カード番号など)を入力して、課金は終了です。
国とプランの選択
課金が終了したら、アプリの下部にあるメニューボタンの中から「Buy」をタップして国とプランを選択します。
この画面で使う国(行き先)を選んでタップします。
国を選んだら、プランを選択します。
だいたい1つの国で2つのプランから選べます。
日本の場合は、DocomoプランかSoftBankプラン
インドネシア(バリ島)の場合はTelkom-SelプランかXLプランでした。
どちらを選んでもそれほど違いはありませんが、国によっては通信費用や通信エリアに違いがあるそうです。
AIR TALKというアプリが入っていると音声通話ができます。
AIR TALKを使って音声通をする場合は、ここで設定をします。
ただ、AIR TALKは発信はできますが着信ができないので、使わない方がいいと思います。
LINEなどのアプリを使えばAIR TALKを使わなくても音声通話できますからね。
最後に利用開始日を設定します。
このAir Simの利点の一つに、利用開始日を選べる事があります。
事前に国、プラン、利用開始日を設定しておけば、設定日になれば自動的に通信が可能になります。
旅行前に準備をしておけば、到着後あたふたしないですみますね。
プランの支払い
プラン選択が終わると、アプリ下部のメニューボタン「Cart」に数字が表示されます。
この「Cart」ボタンをタップして、支払いを行います。
支払いは、先ほど課金したお金から払う事も、都度カード番号などを打ち込んで支払うこともできます。
以上で、事前準備は終了です。
現地に到着したら
現地に到着したら、スマホにAir Simを挿入します。
その後、スマホ設定でローミングをONにします。
あとは、3分程度待てば通信可能となります。
プランによっては、アクセスポイントの設定が必要なものもありますが、その場合登録したメールアドレスにアクセスポイント設定方法がメールで届きます。
今回説明した設定方法は、Air Sim日本代理店の公式サイトにより詳しく載っています。
説明がよくわからない、うまくできないという場合は、こちらの公式サイトをご覧ください。
AIR SIMの使い方 | AIRSIMを始めよう(公式サイト)
うまくつながらない場合は、こちらのページをご覧ください
上手くつながらないときは | AIRSIMを始めよう(公式サイト)
なお、私が日本で使ったとき、最初うまくつながりませんでした。
しかし、アクセスポイントの設定をいったんリセットし、改めてアクセスポイントを設定したら繋がりました。
Air Sim利用上の注意点
Air Simを使う上での注意点を解説します。
Air Simの有効期限は1年間
Air Simに課金をしておいても、1年間全く使わなかったら、Air Simは自動的に使用停止となります。
この場合、課金してあった通信費用も、使用できなくなります。
最低でも1年に1回はAir Simを使うようにしましょう。
Air Simには電話番号があるのか?
先ほど説明した通り、AIR TALKというアプリを使えば音声通話ができます。
この場合、自分のスマホの電話番号で発信しますので、電話を受けた人は、アナタからかかってきたという事がわかります。
ただし、着信はできません。
相手がアナタの電話番号にかけても、繋がりません。
詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。
>>AIR TALKのサービスと使い方
Air Simで通話するには
先ほど解説した通り、AIR TALKというアプリを使えば音声通話できます。
しかし発信はできても着信はできません。
そこでAIR TALK以外に音声通ををする方法を紹介します
一つはLINEを使う方法。
LINEはチャット(テキスト)するアプリですが、音声通話もできます。
ただし、LINE友達登録をしている相手としかできません。
もう一つはIP電話を使う方法。
通話料がかかってしまいますが、IP電話なら050で始まる電話番号も所有できますので、Air Simを使っていても、普通のスマホのように通話することができます。
このIP電話については、私の別のブログで詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
>>IP電話の使い方 | バリ島移住物語
Air Simのメリット・デメリット
実際にAir Simを使ってみて感じた、メリットとデメリットを紹介します。
メリット
同じカードで何回も使える
通常、海外SIMは一度使ってしまったらそれで終了。
しかし、このAir Simは、同じカードを使いまわしすることができます。
ツインSIMのスマホを使われている方は、片方のSIMをAir Simにしておきましょう。
普段はスマホ設定で無効にしておき、海外に出るとき設定変更してAir Simを使うようにすれば、面倒なSIM入れ替え作業は不要となります。
また、Air Simをいれた海外使用専用のスマホを持つという方法もありますよね。
最近のSIMカードはナノSIMといってとても小さくなっています。
入れ替えの時に落としてしまったり、どこかにやってしまう事もあるので、SIMを入れっぱなしにできるのは便利です。
100カ国以上で使える
現時点で100カ国以上で使えるそうです。
そんな多くの国には行けませんが、東南アジアを周遊したりするには、1枚のカードでずっと使えるので、かなり便利です。
使う日数が決められる
一般的な海外SIMカードは「8日間 3GB」や「30日間15GB」といったように、日数と通信量が決められています。
そのため旅行日程によってはカードの利用期限が足りなかったり、逆に余って捨ててしまうことがあります。
しかし、このAir Simは1日単位で利用日数を決められるので、無駄になりません。
短い滞在日数で何カ国も行くような場合、とても役に立ちますよね。
デメリット
それほど安くない
同じカードを使いまわしするので経済的かと思いましたが、それほどではありませんでした。
バリ島で使う場合は
1日/500MB/387円(=$3.59)です。
他の会社のSIMカードを見ると
AIS Sim2fly
8日間/4GB/1,450円=1日/500MB/181円
TRUE MOVE TRAVEL
8日間/4GB/1,580円=1日/500MB/198円
Klook(XL・現地SIM)
30日間/5GB/762円=1日/166MB/25円
Telkom(現地SIM)
30日間/8GB/1,200円(=Rp150.000)=1日/266MB/40円
このように、1日当たりで換算すると、もっと安い海外SIMがあります。
特に、Klookの現地SIMは、かなりお安いですね。
データー量の持越しができない
Air Simのプランは1日単位なので、データ量の持越しができないようです。
1日当たりのデータ量はかなり十分ありますので、動画を見まくらない限り不足することはないと思います。
しかし、余ったデータ量が翌日にはリセットされてしまうので、長期間滞在するとちょっともったいないと思います。
Air Simはどこで買うのか?
こんな便利なAir Simですが、なんとAmazonなどネット通販で購入できます。
Air Simにはあらかじめお金がチャージしているものと、チャージされていないものがあります。
予めチャージされているものの方が若干お得なので、チャージ済みを購入されるといいでしょう。
こちらはチャージ済みのAir Simです。
こちらはチャージされていないカードですので、カードが届いたらアプリからチャージが必要です。
調べると、もっと安い海外SIMや現地SIMが沢山あります。
しかし、他のSIMカードは1回使ったらおしまいです。
AirSimの使い方のまとめ
今回はとても便利な海外SIMカードAir Simを紹介しました。
このAir Simは、アプリを使って通話料をチャージできるので、SIM差し替えなしで100カ国以上の国で使うことができます。
複数の国に出かける機会が多い方。
何回も海外に出かけることが多い方。
いちいちSIMカードを差し替えるのが面倒な方。
ぜひ、このAir Simを使ってみましょう。
めちゃくちゃ便利で手放せなくなりますよ。
コメント
SMSは受信できるのでしょうか?また、契約するたびに電話番号は変わるのでしょうか?
aさん、こんにちは!わかりにくい説明でごめんなさい。
まず、AirSIMですが、基本的にデータ通信専用のSIMになります。ネット接続は可能ですが、こちらから、どこかに電話をかけたり、電話を受けたりすることはできません。
その為、電話番号はありませんし、SMSも受けることができません。
ただし、AIR TALKというアプリを使うと、音声通話ができるそうですが、発進専門で着信が受けられないといったデメリットがあります。
AirSIMを使って音声通話をしたいという事でしたら、
1)LINEを使って音声通話をする
2)IP電話(050)契約をして音声通話をする
といった方法になります。
どちらも、データ通信用のSIMカードでも音声通話ができます。
ただし、どちらもSMSは受信できません。
以上の説明でご理解いただけましたでしょうか?