
バリ島の観光ツアーというとウブド周辺が多いんだけどなぜ?
観光ツアーでウブド周辺に行くけど、何があるの?
カーチャーターで遺跡巡りとかしたいけど、どこがおススメ?
バリ島ウブド在住、元現地旅行会社勤務のとりいです。
私が住むウブドは街の中はもちろん、周辺にたくさんの観光スポットがあるのです。
その理由は、ウブドを含むこのエリアが昔から栄えていたこと。
10~14世紀にはウブドの東ペジェン村にワルマデワ王国があり、その時代の遺跡や寺院が今でも残っているのです。
また、その後バリ島を支配したゲルゲル王朝もウブドの近くにあり、昔から政治経済の中心地だったんですね。
バリ島に最初に訪れた観光客の多くは、まずはツアーやカーチャーターでこのエリアの遺跡、寺院巡りをします。
ガイドブックや旅行会社のパンフレットでもよく紹介されておりますよね。
つまり、バリ島に来たことがある人なら、ほとんど行ったことのある、観光の王道ともいうべき場所なんですよ。
今回は、この観光の王道、ウブド周辺の観光名所をご紹介します。
何度もバリ島を訪れたことのある方には、もうおなじみの話ですが、初バリさんには見逃せない内容となっています。
これからバリ島に行ってみたい。
バリ島ってどんなものがあるんだろう?
といったバリ島ビギナーさん、ぜひこの記事を読んでバリ島の観光名所、見どころについて、ご理解ください。
そうすれば、ますますバリ島に興味を持て頂けるでしょう。
今回お話はウブド周辺の観光名所にスポットを当てていますが、ウブドエリア全体の文化、遺跡、寺院など観光についての全体的な事は別記事にまとめてあります。
ウブドの事をもっと深く知りたいとお考えの方はぜひこちらの記事もお読みください。
>>バリ島ウブド観光のまとめ!
それでは、ウブド周辺の定番観光スポット、行ってみましょう~
目次
ゴアガジャ遺跡

このエリアを代表するというより、バリ島を代表とする観光スポット・ゴアガジャ遺跡。
特徴的な人の顔が掘られた壁面、ガイドブックやパンフレットで見たことあるでしょ?
ゴアガジャ遺跡の場所は、ウブドの南東、車で15分程度行ったところです。
すごく有名な所だから、場所がわからないなんてドライバーはいないはず!
ところで、この遺跡、見つかったのはつい最近1923年だったそうです。
それまで地中に埋まっていたから、みんな知らなかったということ。
驚きですよね。
その為、この遺跡が何のためにここにあるのかわからない!
どうも、僧侶が修行をしたり、瞑想をしたりする場所だったようです。
というのも、先ほどの壁面に掘られた人の顔、その口から中に入ると

ガネーシャ様の石像があったり

ヒンドゥー教の3神、シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーを表す3体のリンガがあったりしているからです。
他にも、座禅を組むような場所や、洞窟手前には体を清める沐浴場もあるからですね。
という事で、何に使われたのか、はっきりしていないけど、きっとすごく神聖な場所っだたに違いないというゴアガジャ遺跡でした。
プナタランサシ寺院
さて、続いてはプナタランサシ寺院。

この寺院は、ゴアガジャや遺跡のように地中に埋まっていたわけではなく、ずっと昔から村人に大切にされてきたお寺です。
ありゃ、地図ではプナタランサシ寺院じゃなくてペジェンの月となっている。
この場所は、先ほどのゴアガジャ遺跡から北に15分程度車で行ったところにあります。
広い街道沿いにあるので、移動も楽々なんですよね。

お寺の入り口にはこんな大きな象(?)の石像があるのです。
ところで、このお寺、それほど大きくなく、また建物もそんなに立派とはいいがたい、平凡なお寺。
それがなぜ、観光ポイントとなっているかというと、このペジェンの月があるからです!

寺院内に飾られているこのペジェンの月、その正体は・・・
直径1.6m、長さ1.9mの巨大な青銅製の鼓なのです。
なんとこの銅鼓、作られたのは紀元前3世紀!
紀元前ですよ!
そして、またまた、なぜここにあるのかはわからない・・・
といったものです。
ところで、この巨大な銅鼓なぜペジェンの月と呼ばれているのか?
それは、こんな神話があるからです。
むかし、バリ島の空には13個の月が輝いていました。
ある日、その内の1個がここペジェン村に落ちてきてヤシの木の上に引っかかってしまいました。
月がヤシの木の上にあるから、夜でも昼間のようにあかるくなり、これに困ったのが泥棒さん。
商売の邪魔とばかり、おしっこをその月にかけたのです。
すると、月は大爆発を起こし、地上に落下。
それが、プナタランサシ寺院に飾ってある銅鼓になったのですって・・・
(おしまい)
ティルタエンプル寺院
さて、ペジェンの月ことプナタランサシ寺院の次はこちら、ティルタエンプル寺院です。

この寺院も、超有名ですよね!
プナタランサシ寺院の前の道をまた車で20分くらい北上したところにあるこの寺院。
別名聖水が湧く寺院と言われています。
その理由がこちら!

寺院内に、地下水が滾々と湧く泉があるのです。
この泉、これまで一度も枯れたことがないという、大変ありがたいもので、聖水が湧いていると言われています。
そしてこの寺院が有名なのがこちら!

湧いて出た聖水で沐浴をする事ができるのです。
宗教的に良い日や祭礼日などは、バリ島中から島民が集まって、みんなでここで沐浴をします。
そのような日以外は、それほど混まないので、外国人でも沐浴することができるんですよ。
特に最近はスピリチュアルな体験を求めて沢山の外国人が沐浴をしに来ます。
その為、寺院でも更衣室を整備したり、沐浴用のサロンをレンタルしたりと、対応しています。
ここで沐浴すると、気持ちも晴れて、精神的に健全になれるそうです。
悪いものも落ちると言われていますので、機会があったら是非一度お試しください。
ただし、マナーや作法がありますので、必ずガイドさんなどバリの方と一緒に行ってくださいね。
テガララン・ライステラス
ティルタエンプル寺院を後にして一気に西に移動したら、テガラランライステラスです。

ライステラスとは、棚田の事。
このテガララン村にある棚田は、とっても有名なんですよ。
ティルタエンプル寺院から西に車で約20分。
ウブド中心部からも車で20分程度で行ける場所にあります。
じつは、バリ島内には棚田が沢山あるんです。
バリ島はとても稲作が盛んな土地。
本来なら平野に作る田んぼですが、丘陵地帯や渓谷でも田んぼを作りたいという事で山肌を削った棚田がいたるところにあります。
また、棚田で一番有名なのがタバナンにあるジャティルイライステラス。
このように至る所にある棚田の中で、なぜこのテガララン・ライステラスが有名なのか?
それは、ちょうどよいサイズ感とアクセスの良さだからです。
ジャティルイのように一面棚田だと、写真を撮ってもなんだかよくわからない。
ところがテガラランはちょうどよいサイズなので、フォトジェニック(今でいうとインスタ映え)なのですね。
それと、ウブドからも近いし、ゴアガジャ~ティルタエンプルと回ってきてツアー的にも回りやすい。
こんなところが人気なんですね。
で、このライステラス、周囲にはカフェやレストランが沢山あります。

こうやって、ライステラスを見ながらお茶をしたり・・・

ガゼボという東屋で食事をしたりできるのです。
最近では、ジップライン(フライングフォックスとも言われるワイヤーを使ったアクティビティ)を楽しんだり、スイング(リアルハイジと言われる巨大ブランコ)などもあるんですよ。
まぁ、そんなアクティビティをしなくても、ライステラスを渡る風を感じながら、の~んびりするだけで、癒されますけどね。
ということで、このテガラランから車で20分も南下したらウブド中心部。
今回紹介した4か所、ゆっくり回ってもウブドから半日で回れちゃいます。
クタとかヌサドゥアといったビーチエリアからだと、ウブドの街も観光して一日コースとなるでしょう。
今回はウブド周辺部の観光名所をご紹介しましたが、ウブド市内にも観光名所は沢山あります。
そのウブド市内の観光名所は以下の記事にまとめてありますので、ぜひご覧ください。
>>ウブド市内おススメ観光名所
このように、見どころも沢山あるウブドエリア、ぜひ遊びに来てくださいね~