まだルアックコーヒー(コピルアク)を飲んでるの?




まだルアックコーヒー(コピルアク)を飲んでるの?

ルアックコーヒー(コピルアック)とは、世界で最も高価なコーヒーと言われる、希少価値の高いコーヒーです。
以前は1杯1万円以上したコーヒーですが、最近ではぐっと価格も安くなり、バリ島では500円程度で飲めるようになりました。

貴重なコーヒーが安く楽しめるようになったのは、大変うれしいことなのですが、この裏には

  • 動物の虐待
  • 味の低下

という大きな問題が隠されているのです。

今回は、バリ島のルアックコーヒーの現状を紹介しつつ、大きな問題点について解説していきたいと思います。

この記事を読まれたら、気軽にルアックコーヒーが飲めなくなりますよ。

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ルアックコーヒーとは

ドリップコーヒー

ルアックコーヒー(インドネシア語ではコピ・ルアクと言います)は、ルアック(ジャコウネコ)のフンに含まれるコーヒー豆です。
ルアックのフンに含まれるといっても、ルアックの体内でコーヒー豆ができるわけではありません。

野生のルアックは熟したコーヒーの実が大好物で、実を丸ごと食べてしまいます。
コーヒーの実の果肉はルアックの体内で消化されますが、内部の種だけは消化されずフンと一緒に排出されます。
このフンに混ざった種を洗浄、乾燥、焙煎させたものがルアックコーヒーです。

ルアックコーヒー自体はかなり古くから世界のコーヒー通の間では幻のコーヒーとして有名でした。
日本では2006年に公開された映画「かもめ食堂」の中で取り上げられ、一般の方々にも知られるようになりました。

ルアックコーヒーはおいしいの?

コーヒー

このルアックコーヒーは本当においしいのでしょうか。

Wikipediaによると、ジャコウネコの体内で実が消化されるときに、消化酵素や腸内細菌の働きにより独特の香味が着くそうです。
また、消化酵素の働きでコーヒーのカフェインの量が半減することも知られています。

この、独特の香味とカフェインの量がルアックコーヒーをおいしいものにしている要因ですが、もう一つ、野生のルアックは熟したコーヒーの実しか食べないのも重要なポイントです。

コーヒーの実は熟すと真っ赤になるのですが、木の上で十分熟した実に含まれるコーヒーの種(コーヒー豆)は、未成熟の実のコーヒー豆よりはるかに味がいいのです。

つまり、ルアックのフンに含まれるコーヒー豆は、木の上で熟した最上級のコーヒーの豆であり、さらにカフェインの量が少なく、独特の香味が付いていることから、コーヒー通の間でとても珍重されるようになりました。

野生のルアックのフンから取るコーヒー豆ですので、その産出量はとても少なく、希少価値もあるため、1Kgのコーヒー豆で10万円以上するそうです。
一般のコーヒー豆が種類や等級にもよりますが1Kg2,000円程度からありますので、ルアックコーヒーがいかに高価なものかわかっていただけると思います。

なぜルアックコーヒーの価格が安くなったのか

ルアックの写真

このイタチみたいな動物がルアック(ジャコウネコ)です。

希少価値が高いルアックコーヒーは1Kg10万円以上の値段で取引されていました。
しかし、近年バリ島などではもっと安いルアックコーヒーが出回るようになりました。
街のスーパーマーケットやお土産屋さんでは、200g1,000円程度のものも売られています。

では、なぜこんなに安くなったのでしょうか?
理由は「養殖物」だからです。

昔からあるルアックコーヒーは、野生のルアックのフンに含まれるコーヒー豆です。
野生のルアックですから数もそれほど多くなく、またどこでフンをするのかわかりません。
コーヒーの森の中に入り、一日中フンを探して、やっと手に入れることができるので、希少価値がありました。

しかし、最近ではルアックを農園のオリの中で飼い、コーヒーの実を与えて、ルアックコーヒーを取る技法が確立されました。
これなら、糞を探し回る必要もなく、また短期間でたくさんのルアックコーヒーを手に入れることができます。

この飼育しているルアックから取ったコーヒー豆を養殖物と呼んでいますが、天然物よりぐっと安い値段で取引されています。
養殖の技術が確立してから希少価値で高価なルアックコーヒーがぐっとお手頃な値段になったのです。

天然物を本物、養殖物を偽物と呼ぶ方もいますが、養殖物でもルアックのフンから取れるコーヒーですので、本物には変わりがないと思います。
しかし、養殖物でも天然(Wild)と言って売っているところもあります。これは明らかに偽物ですね。

ルアックコーヒーの問題点

ルアックの写真

安くなって、多くの方が手軽に楽しめるようになったルアックコーヒーですが、大きな2つの問題を抱えています。
それが、動物虐待と味の低下です。

動物(ルアック)虐待

本来、ルアックは広大な自然の中でのびのびと生活し、好きなコーヒー豆を食べていました。

しかし、ルアックコーヒーを取るために、人間たちはルアックを狭いオリに閉じ込め、毎日コーヒー豆を食べさせるようになったのです。
オリといっても、鶏のゲージのように狭く、身動きもあまりできません。

写真は、観光客向けのコーヒー農園のルアックですので、ある程度広いスペースがありますが、農園のルアックは身動きが十分にできない狭くて劣悪な環境の中で育てられています。

究極の高級コーヒーが動物虐待の源に? | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

Wikipediaによると、2013年9月にイギリスのBBCでこのルアックコーヒーの実態が放映されかなりの批判が出ました。


Our World Coffee’s Cruel Secret – Kopi Luwak – civet cats – Indonesia

署名サイトでは、ルアックコーヒー生産禁止嘆願の署名活動も行われています。

高級コーヒー・「コピ・ルワク」の真実 : ひかたま(光の魂たち)

味の低下

ルアックコーヒーっておいしいの?の項目でも説明させていただきましたが、野生のルアックは、木の上で熟したコーヒーのみしか食べません。
そのため、ルアックコーヒーは、完熟の上質なコーヒー豆が多く含まれ味も上等なものになります。

しかし、コーヒー農園の中には、ルアックに未成熟で品質の悪いコーヒーを食べさせているところもあります。
本来なら商品にならないような低品質のコーヒーでもルアックに食べさせることにより付加価値が付いて高く売れるからです。

また、ルアックの体内を通ることにより付く独特の香味も自然で健康的なルアックだからなせることです。
狭く劣悪な環境で育てられている不健康なルアックの体内を通ったコーヒーにそのような香味が付くのでしょうか?

ルアックはもともと雑食性の生き物です。
コーヒー豆以外にも虫や小動物の肉も食べています。
無理やりコーヒー豆だけ食べさせているルアックからできたコーヒーがおいしいとは思えないのです。

私たちはどうすればいいのでしょうか

ルアックの写真

ルアックコーヒーの問題点を挙げてみました。

どうでしょうか?
これでも、まだルアックコーヒーを飲まれますか?

でも、一点お願いがあります。
すべてのコーヒー生産者が、ルアックを虐待して味の悪いルアックコーヒーを生産しているわけではないのです。

中には、自分のコーヒー農園にルアックを離し、自然に近い環境で育て、健康的なルアックから出される、自然に近いルアックコーヒーを生産している農家もいるのです。
もちろん、バリ島にもいます。

ですので、そのようなきちんとしたコーヒー農家の作ったルアックコーヒーだけ飲んで頂きたいのです。

でもそのようなちゃんとしたルアックコーヒーはどうやって見つけるのでしょうか?

コーヒーを探す前に、まずは信頼のおけるコーヒーショップ、販売店を探してください。
お店の主人の舌でコーヒーを味わい、納得したものだけを販売しているコーヒーショップをまず探し、そこで一杯試飲をしてください。
そして、他の豆との違いがしっかり確認出来たら、豆を買ってください。

ルアックを虐待から守るスタートアップAfineurを紹介した記事です。

ジャコウネコのコーヒー豆(コピルアク)を虐待から守るスタートアップ-Afineur – HackCoffeeBeans

まとめ

今回は、バリ島の人気のお土産、ルアックコーヒーの闇についてお話をさせていただきました。
希少価値が高くとても高価だったルアックコーヒーは、養殖という技術で手軽に楽しめるようになりました。
しかし、その裏には深い闇が隠されているのです。

私は、バリ島のルアックコーヒーを否定しているわけではありません。
金儲け主義の体裁だけ整えている一部の悪徳農園を否定しているのです。

ちゃんとしたルアックコーヒーはとてもおいしく、素晴らしいコーヒーです。

どうぞ、そのちゃんとしたおいしいルアックコーヒーに巡り合えますように。

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