
この記事はバリ島入国手続きの一つである電子税関申告(e-CD)の申告方法について解説した記事です。
以前は手書きの申告書による申告でしたが、現在はすべてオンラインでの申告となっています。
バリ島入国時に慌てないように、バリ島旅行を計画されている方はこの記事を最後まで読んで、スムーズに入国をしましょう。
日本など海外からバリ島・インドネシアに入国する際は持ち込み荷物の税関申告が必要です。
以前は細長い申告用紙に必要事項を記載し、空港の税関検査所で係員に提出していました。
以前は手書きの申告書による税関申告でしたが、2022年よりオンラインでの申告(電子税関申告・e-CD)に切り替わりました。
事前にオンラインで申告し、バリ島の税関では申告時に送られてくるQRコードを掲示するだけとなったのです。
今回の記事は、電子税関申告(e-CD)の申告方法を簡単に解説いたします。
2023年現在、バリ島インドネシアの税関申告はすべてこの電子税関申告になり、以前の紙の申告書での申告は受け付けてもらえません。
事前に電子税関申告をしていないと到着空港でスマホや備え付けのパソコンを使って慌てて申告をしなくてはいけなくなります。
長旅で疲れているから早くホテルに行きたいのに、時間も取られるし、面倒ですよね。
そうならないためにも、この記事を最後まで読み、事前に税関申告を済ませ、空港での手続きを少しでも減らしてホテルでのんびりしましょう。
2025年5月に電子税関申告のフォームが変更になったので、最新の情報にアップデートしました。
この電子税関申告は入国前に忘れずにやっておかなくてはいけない手続きです。
が、他にもバリ島渡航時に忘れてはいけないものがあります。
そんな忘れてはいけないもの、以下の記事で解説していますので、ご一読ください。
バリ島旅行で絶対に忘れてはいけないもの
YouTube動画でも解説しています
目次
電子税関申告(e-CD)はいつ、どこで行うのか?
電子税関申告はバリ島到着の2日前から行えます。
また、バリ島空港での税関検査前までに済ませておかなくてはいけません。
長旅で疲れているのに、空港でスマホやパソコンで税関申告作業はちょっと辛いですよね。
だから、日本を出発する前に税関申告済ませておきましょう。
といっても、荷物のパッキングが終わらないと、荷物の数などがわかりませんよね。
空港での荷物預けの際、重量の関係で荷物を分けたり、あるいは空港でお土産を買い荷物が増えてしまうこともあります。
ですので、日本の空港で出国手続きが済み、飛行機搭乗を待っている間に電子税関申告を済ませるのがよいでしょう。
搭乗まで意外と時間を持て余すことがありますから、良い暇つぶしになるかもしれませんね。
注意
電子税関申告はオンラインで行うため、インターネット接続が必要です。
飛行機内はインターネット接続ができなかったり、有料ということがあるので、飛行機搭乗前に済ませておきましょう。
電子税関申告(e-CD)は誰が行うのか?
家族でバリ島に行かれる場合、全員が電子税関申告をする必要はありません。
ひと家族まとめて申告することができます。
両親とお子さんの3名でバリ島に行かれるとした場合、お父さん(もしくはお母さん)が代表者として申告します。
残りの人は、申告の際同行者として登録します。
ひと家族まとめて申告した場合、荷物の数などはその家族の総数となりますので、間違いないように注意してください。
電子税関申告(e-CD)申告方法
それでは、電子税関申告(e-CD)の申告方法についてステップを追って紹介して行きます。
インドネシア税関サイトにアクセスする
まずは以下リンク先のインドネシア税関のサイトにアクセスします
詐欺サイトなどが横行しているので、必ず上記リンクからアクセスしてください。
Yahooなどの検索結果には詐欺サイトも含まれていますので、注意してください。
インドネシア税関情報

サイトにアクセスすると最初に持ち込み禁止品や免税範囲といった税関情報ページが開きます。
ページはインドネシア語で表示されますが、右上の「Indonesia/English」タブをクリックすると表示言語が変わります。
といっても2025年5月現在はインドネシア語か英語表示しかありません。
こちらに書かれていることを要約します。
- A.スムーズな税関手続きをするためにこの税関申告書に携行するすべての品目を正確かつ完全に記載してください。
- B.麻薬、違法薬物、テロ関連製品、マネーロンダリング関連品その他禁止品などの持ち込みは禁止されており、処罰の対象となります。
- C.100,000,000ルピア(1億ルピア)以上の現金、相当外貨、有価証券などを持ち込む場合は税関への報告が必要。
- D.海外で購入、取得した個人所有物はUSD500まで免税となります。
- E.21歳以上の乗客のアルコール飲料及び18歳以上の乗客のたばこ製品は以下の範囲で免税となります。
アルコール飲料:一人1L(リッター)まで
タバコ製品:紙巻きたばこ 200本/葉巻 25本/葉タバコ 100g/固形電子タバコ 140本/オープンシステム・リキッド電子タバコ 30ml/クローズドシステム・リキッド電子タバコ12ml
免税範囲を超えるアルコール飲料、タバコ製品は没収・廃棄となります。 - F.個人使用を目的としない輸入品を持ち込む場合は輸入関税がかけられ輸入制限を厳守する必要があります。
- G.再輸入品、一時輸入品は適用法令に従って制限されます。
- H.海外で購入、取得したモバイル機器(スマホ、携帯など)でインドネシア国内のモバイルネットワークを使用する場合は、税関への届け出と関税支払いが必要です。
- 虚偽の申告があった場合は処罰の対象となります。
内容を確認したら右下の「Next」ボタンをクリックします。
過去データーの再利用

操作している機器で以前に税関申告をした場合、図のような表示が出ます。
過去のデーターを再利用する場合は「Yes」、過去データーは削除し新たに入力する場合は「No」をクリックします。
渡航情報の入力

税関申告者の渡航情報を入力します。
一家族でまとめて申請する場合はまずは代表者の渡航情報を入力してください。
- パスポートナンバーや氏名はパスポートに記載されている通りに半角英数字で入力します。
- 到着空港は入国審査、税関検査を受ける空港で、いくつかある空港名から選びます。
- 到着日は税関検査を受ける空港に到着する日です。
- 生年月日は「日」「月」「年」の順番で入力します。
- フライトナンバーは到着空港に渡航する航空機の航空便名になります。
- 一家族まとめて申請する場合は、荷物の数は家族全員の荷物の総数になります。
同行者データ入力

一家族まとめて申請する場合は、「+Add」ボタンを押し、表示された項目に同行者の「パスポートナンバー」「氏名」「パスポート発行国」を入力します。
同行者が複数いる場合はさらに「+Add」をクリックして次の方のデーターを入力します。
すべて入力したら、「Next」ボタンをクリックします。
税関申告の要不要

以下に書かれている携行品を持っている場合は「Yes」ボタンをチェック、持っていなければ「No」ボタンをチェックします。
- 動物、魚介類、植物並びにその加工品。
- 大麻、向精神薬、麻薬、銃器、空気銃、武器、弾薬、爆発物、ポルノ商品・出版物。
- 100,000,000ルピア(1億ルピア)以上の現金、相当の外貨並びに有価証券など。
- アルコール飲料やたばこ製品で免税範囲を超えるもの
- 海外で免税範囲を超えて購入、取得した個人使用目的の物品
- 海外で購入、取得した個人使用目的外の物品
- 再輸入商品
- インドネシアで一時的に使用し、海外へ持ち帰る海外輸入品(一時輸入品)
また、海外で購入・取得したモバイル機器(スマホ、携帯電話、タブレットなど)でインドネシアのモバイルネットワークを使用するものがあれば、その下の「Yes」にチェックを入れます。
ただし、90日以内に出国する短期滞在者、旅行者は「No」をチェックしてください。
入力したらチェックボックスをチェックして右下の「Submit」ボタンをクリックします。
QRコードの発行

正しく入力されれば、最後にQRコードが表示されます。
「Download」をクリックしてQRコードを保存してください。
このQRコードはバリ島空港の税関検査で使用しますので、スマホなどに保存しすぐに表示できるようにしましょう。
「Clear Data」ボタンをクリックして、電子税関申告は終了します。
空港の税関検査でやる事
バリ島の空港に到着し、入国審査を受けたら預け荷物受け取りターンテーブルで預け荷物を受け取ります。
その後、税関検査窓口で税関申告で発行されたQRコードを係員に提示します。
係員は提示されたQRコードを読み取り、税関申告が必要な乗客には税関事務所に行って申告をするように指示をします。
申告が必要な人も、そうでない人も次工程で荷物のX線検査を受けます。
検査は係員がランダムに抽出した乗客のみで、X線検査を指示されない方もいます。
X線検査で不審なものが見つかった場合、荷物の開封を指示されますので、指示に従ってください。
以上で税関検査は終了となります。
バリ島電子税関申告(e-CD)の申告方法まとめ
バリ島では2022年より入国時の税関申告がオンラインでの電子税関申告に変わりました。
すでに以前使用していた紙の申告書はありません。
電子税関申告は到着2日前から申告できます。
バリ島空港での税関検査までに申告をしておかなくてはいけないので、日本の空港で飛行機への搭乗を待つ間に申告をしてしまいましょう。
申告内容は以前のものと変わりはありません。
ただ、スマホやパソコンを使っての申告なので、操作に慣れない方は混乱するかもしれません。
そんな時はスマホ、パソコン操作に慣れた方に手伝ってもらいましょう。