バリ島のワルンってなに?【初心者向け】

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バリ島のワルン

この記事はバリ島のローカル大衆食堂ワルンについてまとめた記事です。
旅行先で現地のグルメを味わってみたい、ローカルの人がいつも食べている食事を試してみたいという方必見の情報です。

バリ島には海外からの観光客が手軽に、おいしく地元のインドネシア料理が楽しめるレストランがいくつもあります。
ただし、そのようなレストランで出される料理は、外国人向けに味が調整してあったり、上品に仕上げられています。

もちろん、それら料理は美味しくて、旅行の楽しみの一つといえるでしょう。
しかし、せっかくバリ島に来たのなら、現地の方が普段食べているようなローカルグルメも味わってみたいですよね。

そんなときはぜひローカルのワルンを試してください。
ワルンとは、簡単に言うと大衆食堂のこと。
地元の方が、日常的にランチや夕食などを楽しむ、安くてうまい食堂です。

この記事では、バリ島初心者の方にもわかるように、ワルンとは何か、どんなお店があるのか、衛生面は大丈夫かといったワルン情報を紹介していきます。

観光地バリ島で、世界各国のグルメを楽しむのも楽しいですが、機会があったらぜひ、ローカルワルンにも挑戦してみてください。
地元の方と同じ料理を食べれば、一歩踏み込んだバリ島旅行が楽しめると思いますよ。

ワルンとはなに?

まず最初に、バリ島のワルンとはどんなものかご紹介します。
ワルンといえばローカルの方が利用する食堂の事でしょう?って思われるかもしれませんが、実は奥が深いんですよ。

ワルンとはもともとは雑貨店の事

ワルン(Warung)とは、もともとはインドネシア各地にある雑貨店の事です。
日本でも田舎の方に行けば、日用品や食べ物などいろいろ売っている雑貨店、万事屋(よろずや)がありますよね。

インドネシアでは食料品や日用品はパサール(Pasar)という市場で買うのが一般的です。
ただ、パサールは村の中心部にしかなく、また朝10時ごろまでしか開いていません。パサールから遠い所に住んでいたり、お昼過ぎに何か買いたいとなっても、パサールに行けませんよね。

そこで、朝パサールで仕入れてきたものなどを売るお店が各村や地域内にできました。これがワルンです。

ワルンの中でも食べ物専門のお店があります

さて、このワルンですが、いろいろなものを売っている雑貨店なんですが、中にはちょっとした食事ができるお店もあります。
日本でも、雑貨店の中でお弁当を売っていたり、店先でおにぎりなんか打っているお店ありますよね。

このワルンの中でも、特に食事の提供をメインにしたものを、ワルン・マカン(Warung Makan)と言います。マカン(Makan)とは、食べる、食事といった意味です。

正式には食事ができるワルンはワルン・マカン・〇〇(店名)となりますが、一般的に「マカン」は省略されワルン・〇〇と呼ばれたりします。

ワルンと言っても立派なお店もありますよ

さて、ワルンと言ったらローカルの方向けの大衆食堂という事なんですが、観光地の真ん中にも綺麗で大きなワルンもあるんですよ。

観光客向けの立派なレストランなのに、なぜワルンと名乗っているのか?
それは、お店のコンセプトと、税金対策という理由があるのです。

まず、お店のコンセプトという事ですが、これはワルンと付けた方が地元料理の安いお店という印象を持ってもらえるからという事から。
レストランというと、高級で高いというイメージがありますよね。これを嫌ってワルンとわざとつけているんですよね。

もう一つの税金対策というのは、ワルンと名乗れば、観光税を取られないという事から。
バリ島のレストランや観光施設は、観光税(州税)10%が取られます。
ただ、ワルンからは、この観光税を取らないという不文律がありました。
過去は・・・・
現在は、ワルンと名乗っても、観光客が多いお店からは税務署が税金を徴収しているんですけどね。

レストランは、高級なお店で、ワルンはローカルの方も日常的に通う安い食堂といった理解でいいと思います。

ワルンの種類

ローカル向けの大衆食堂ワルンには、大まかに分けて4つのタイプがあります。

  • パダン料理という西スマトラ州の料理を出すパダン系ワルン
  • 地元バリ島の料理を出すバリ系ワルン
  • ジャワ島の料理を出すジャワ系ワルン
  • 中華系の料理を出すチャイニーズ系ワルン

簡単に各ワルンの特徴などを紹介します。

パダン料理店(パダン系ワルン)

パダン料理とは、西スマトラ州の料理全体をさす言葉です。
インドネシアにはこのパダン料理を出すワルンが沢山あります。

パダン料理店の特徴

パダン料理

パダン料理店は、写真にあるようにお店の正面のガラスケースの中にお皿に乗った料理がたくさん並んでいます。

本式のパダン料理は、お客さんの前にこの料理をずらっと並べ、お客さんはその中で好きなものだけ食べるというスタイルです。
ただ、現在のパダン料理店ではお客さんが食べたい料理を指示してテーブルまで持ってきてもらうというスタイルが一般的です。

また、昔からパダン料理店は24時間営業のお店が多いです。
夜、おなかが減ってしまったときや、飛行機の関係でホテル到着が深夜だったなんて時、すごく重宝します。

パダン料理の味

パダン料理の故郷、スマトラはイスラム教圏内ですので豚肉料理はありません。
肉料理は、鶏、山羊、牛が中心です。
他には野菜料理や魚料理もあります。

味は思ったほど辛くありません。
ただし、付け合わせの緑色のサンバル(サンバル・ヒジョウ)は、とても辛いので注意してください。
それと、カレー味の料理が多いように思います。

注文の仕方

店に入ったら、まずイートインか持ち帰りかを指示します。
イートイン(お店で食べる)のなら「まかん・しに」
持ち帰るのなら「ぶんくす」といいます。

そうしたら、食べたい料理を指さしで結構ですので指示していきます。
この時、指さしでなく、料理名を言えたら、かっこいいです。

料理は、ご飯を持ったお皿に並べていきます。
おかずを選び終わったら、席で待っていましょう。

料金

料金は取った料理によって変わります。
だいたい、Rp10,000からRp30,000程度ですが、おかずによって料金がまちまちなので、ぼられたかな?って思う事もあります。

一応、メニューと料金表を書いてあるお店もありますが、料理の名前がよくわからないので、あてになりません。

ざっくり言うと、肉や魚料理は高くて野菜料理、揚げ物は安いです。
肉や魚をたくさん取ると、結構な値段になります。

バリ系ワルン

伝統的なバリ島料理を出すワルンです。
ウブドにはこのようなバリ系のワルンが多いです。

バリ系ワルン

バリ系ワルンの特徴

写真にあるように、お店の前のガラスケースにおかずが並んでいますが、お客さんはそれを選ぶという事はあまりしません
お店に入れば、お店の人が勝手におかずを並べて持ってきます。
もちろん、嫌いなものなどがあればあらかじめ抜いておくように指示はできます。

このおかずですが、季節や仕入れ状況によって若干変わりますが、ほとんど固定化されています。
ただし、お店ごとに違ったおかずを用意していますので、食べ歩きも面白いでしょう。

バリ系ワルンの味

バリ島料理ですので、もちろん豚肉料理もあります。
ただし、バリ系ワルンなのに、鶏肉ばかりという所もあるので、ご注意ください。
ナシアヤム・クデワタンという有名なワルンは鶏肉料理のお店です。

味は、塩辛いです。
しょっぱい&辛い店が多く、中には殺人級の辛さのお店もあります。

また、サンバルマタというバリ島独特のサンバルを出すお店が多いです。
このサンバルマタの味がワルンの味を左右します。
サンバルのうまいお店は何を食べてもうまい、と言われています。

料金

料金は一人前いくらと言った感じです。
だいたいRp10,000~30,000位です。

ただ、ローカルが頼むより、観光客が頼んだ方が高くなる傾向はあります。
ローカルの方と一緒に行くのがいいかと思います。

裏技ではないのですが、1人前オーダーするのではなく「Rp10,000分ちょうだい」という頼み方もできます。

ジャワ系ワルン

ジャワ系と言ってもジャワだけでなく、バリ島以外の地区の料理を出すワルンの事ですが、西ジャワを中心としたスンダ地区の料理(スンダ料理)を出すお店が多いです。
特にクタ、スミニャック、デンパサールにはジャワからの移住者や出稼ぎ者が多いので、このジャワ系ワルンが多いです。

ジャワ系ワルン

ジャワ系ワルンの特徴

ジャワ系ワルンもお店の店先のガラスケースの中におかずが並んでいます。
お客さんはこの中から好みの物を選んで、お皿に盛り付けてもらいます。
システム的にはパダン料理店に似ています。

お店によって、いろいろな地方の郷土料理があるので、バリ島に居ながらにしてインドネシア料理をいろいろ楽しめます。

ジャワ系ワルンの味

イスラムの島が多いので、基本的に豚肉料理はありません。
よく見ると、お店の看板などにハラールマークがついていたりします。

肉料理は、鶏、山羊、牛がほとんどで、あとは魚料理、野菜料理、揚げ物があります。
これも、パダン料理と似ているかもしれないですね。

味は、それほど辛くありません。
サンバルを入れなければ、辛さに弱い人でも、それほど大変という事はないでしょう。

料金

料金は選んだ料理によって変わってきますがRp10,000~Rp30,000程度です。

肉や魚料理をたくさん選べば高くなりますし、野菜料理が多ければ安くなります。
大きなお店だと、各おかずに料金が書いてありますが、ローカルのお店は料金は書いてありません。
食後にお会計をするまで、いくらなのかちょっとドキドキですね・・・
といっても、とんでもなく高いという事は多分ないと思います。

あ!そうそう、パダン料理のお店もそうですが、イスラム圏のお店ですので、ビールなどのアルコールは置いていないおい店が多いですよ。
ただ、酒類の持ち込みOKというお店もあります。
お酒に対して厳しいお店もありますから、もし持ち込む場合は、事前にお店の方に聞いてからにしてください。

バリ系とジャワ系ワルンの見分け方

バリ系とジャワ系のお店の見分け方はちょっと難しいです。

実際店に入って、料理の内容や注文の仕方でわかるのですが、店の外から見分けるには店名が大きなヒントになります。

ジャワ系のお店は「ワルン・ジャワ」「ワルン・スラバヤ」「ワルン・ソロ」と、地名を付けるお店が多いです。

一方バリ系のワルンは「ワルン・イブ・オカ」「ワルン・パッ・セダン」「ナシアヤム・クデワタン・イブ・マンクー」と、人の名前が付いているお店が多いです。

100%確実とは言い切れませんが店名でジャワ系かバリ系か判断してみてください。

チャイニーズワルン

チャイニーズワルンとは、その名の通り中華料理のワルンです。
といっても、本格中華ではなく、インドネシアン・チャイニーズ、インドネシア風中華のお店です。

チャイニーズワルン

チャイニーズワルンの特徴

お店には、パダン料理店やナシチャンプルワルンのようなおかず陳列ケースはありません。メニューから料理を選んでオーダーします。

料理は、ナシゴレン(インドネシア風チャーハン)、ミーゴレン(インドネシア風焼きそば)、フーユンハイ(インドネシア風かに玉)、チャプチャイ(つゆだくの野菜炒め)といった、ちょっと風変わりな中華料理です。

注文を受けてから料理を作るので、料理が出てくるまでちょっと時間がかかりますが、出来立てのアツアツを頂けます。
また、麺料理もあります。

チャイニーズワルンの味

味はそれほど辛くなく、日本人は食べやすい味です。
辛さはサンバルで調整します。

また、食のタブーなどはないので、豚肉、牛肉、鶏肉、シーフード、野菜料理とたいへんバラエティーに富んでいます。

日本人になじみのある中華料理とはちょっと違いますが、とても食べやすい料理です。

料金

メニューにすべて料金が書かれているので、安心です。

ただ、他の料理に比べてちょっと高めかなという感じはします。
特に、海鮮物は高くなります。おいしいけどね。
一人前Rp20,000~Rp50,000位です。

ワルンの種類を紹介しましたが、どこのワルンで食べたらいいの?なんてお悩みもありますよね。
そこで、私が住むウブドでおススメのワルンを紹介します。
ウブドのワルンで食事したいという方はぜひご覧ください。
ウブドのナシチャンプルがうまいワルンBEST3

インドネシアはとても広い国で地方ごとにいろいろな郷土料理があります。ローカルワルンは郷土料理のお店が多いので、いろいろなワルンで食事をするのも楽しいですよ。

ワルンで食事して大丈夫?

ローカルワルンでの食事、どうしても衛生面や食中毒の心配をしてしまいますよね。確かに、ワルンの中には衛生的にどうなの?ってお店もありますが、安心できるお店もあります。
ここでは、特に衛生面に関して、どんなお店を選んだらいいのか、注意すべきことはあるか?という事について紹介します。

綺麗で、はやっているワルンなら安心です

見た感じ明るくてきれいで、お客さんも多いお店なら、まず一安心です。

お店が綺麗という事は、それだけ衛生管理に注意しているという事。
また、お客さんが多ければ食材の回転も速く、古い食材が出てくるというリスクも少なくなります。
バリ島の人でも、衛生的に危ないお店は避けますから、はやっているという事はそれだけ安心と言えるでしょう。

氷は危ないと聞いたけど

消毒されていない井戸水を冷蔵庫で凍らせただけだから、氷いりの飲み物は避けた方が良い。
って事がガイドブックなどに書かれていますが、そこまで神経質にならなくてもいいでしょう。

自分のお店で氷を作っていたというのは、かなり昔のお話し。
現在は、小さなワルンでも氷は専門の業者から購入します。毎日配達しているんですよ。
だから、安心して良いと思います。

とはいえ、ちょっと怖いな、お腹に自信がないなという方は、氷入りではなく瓶入りの飲み物を注文し、ストローで飲んだ方がいいでしょう。

夜は中華系ワルンの方がいいかも

バリ系、ジャワ系で、ショーケースに入ったおかずを選ぶワルンは、夜は避けた方がいいでしょう。
というのも、このようなワルンでは料理は午前中に行い、おかずが終わったら閉店というお店が多いです。
その為、夜に行くと12時間以上前に調理したおかずが、なんてこともあります。

ですので、夜ワルンで食事したいとなったら、作り置きではない注文してから作る中華系ワルンがおススメです。
また、ジャワ系のお店でも、メニューから注文するお店もあるので、そのようなワルンも大丈夫です。

そうそう、パダン料理店は24時間営業しています。
おかずは、都度作っていますので、有名店や人気店なら、いつ行っても古い食材という心配はありませんよ。

万一お腹の具合が悪くなったら

いろいろ注意していても、お腹の調子が悪くなることもあります。
いわゆるバリ腹というやつで、痛みを伴う下痢が続いたりします。

万一、このバリ腹になってしまったら、無理して我慢しないで、すぐにお医者さんに行きましょう。
軽いバリ腹ならお薬だけで、すぐに治ります。
また、もしかしたらアメーバ赤痢とか腸チフスなんて大きな病気という可能性もありますからね。

バリ腹に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
ワルンで食事したいけど、バリ腹心配だなぁ、という方はぜひご一読ください。
バリ腹の原因と予防法!おすすめの薬も紹介

ローカルワルンと言えば、やっぱり衛生面が心配ですよね。でも、お客さんが多く綺麗なお店なら、安心できますよ。ガイドブックなどに乗っている有名店などを試してみてください。

バリ島ワルンまとめ

今回はバリ島のワルンについて紹介しました。

ワルンとはローカルの方も通う大衆食堂の事。
レストランのように高級ではありませんが、地元の料理が安く食べられるお店です。

バリ島のワルンには、パダン料理、ジャワ料理、バリ島料理、インドネシア中華料理といろいろなお店があります。
広いインドネシアの各ご当地料理が食べられますので、いろいろなお店をためしてみてください。

ローカルワルンで心配なのは衛生面。
ガイドブックに載っている有名店や清潔感がありはやっているお店なら、まず大丈夫です。
ただ、お腹の弱い方などそれでも、バリ腹になってしまう方もいますので、くれぐれも自己責任でお願いします。

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