
カーチャーターもいいけど、もっと自由に移動したい
少しでも旅費を安く上げたいから、タクシーも使いたくない
好きな時に、好きな所に行ってみたい
バリ島には、いろいろな移動方法がありますが、一番自由に移動できる方法としたらレンタルバイクですよね。
バリ島には外国人観光客向けのレンタルバイク屋さんが沢山あり、気軽に借りることができます。
しかし、海外でバイクを借りて運転するのって日本と違い、いろいろな不安がありますよね。
そのため、借りたいと思ってもなかなか行動に移せないって方、多いんじゃないですか?
そこで、バリ島在住12年、旅行業界にも詳しい私が、バリ島のレンタルバイクの借り方や料金相場、人気車種、そして気になる免許や事故などについて簡単に説明します。
この記事を読んで頂ければ、今のバリ島のレンタルバイク事情がよくわかるでしょう。
レンタルバイクを使って、これまでよりもっと自由で楽しいバリ島旅行をしたいという方、ぜひ最後までこの記事をお読みください。
レンタルバイクはちょっとこわいなぁ、という方はこちらの記事で他の交通手段をご検討ください。
>>バリ島おススメ交通手段
YouTube動画でもまとめましたので、こちらも併せてご覧ください。
目次
バイクレンタルの方法

ここでは、レンタルバイク屋さんの見つけ方や借りる方法、その時に必要なものなどについて説明します。
どこでレンタルするか?
宿泊しているホテルやレストランの店先などで外国人相手にバイクレンタルをしているところがあります。
また道端に自分のバイクを置き「Rent Baik」という札を付けただけの、道端レンタルもあります。
しかし、私はちゃんとしたレンタルバイク店でレンタルすることをおススメします。
その理由は
- 本業なので車種も豊富にそろえてある
- バイクの整備もちゃんとやってある
- 事故や故障などのトラブルにも慣れている
レンタルバイク屋は街を歩いているとすぐに見つかります。
何台もバイクを並べ、ちゃんとした看板が出ているお店なら大丈夫でしょう。
また、最近はネットでレンタルするお店も増えてきました。
このようなネットのお店は、お客さんの指定するホテルなどにバイクを届けてくれるので、とても便利です。
Bali Bike Rental
こちらのネットショップは車種も豊富でホテルの他に空港にも持ってきてくれるそうです。
日本語サイトはありませんが、Google翻訳などを使えば大丈夫です。
Bali Rental Bike
こちらのサイトは日本語サイトです。
車種は一般的なものですが、レンタルバイクの他にもポケットWifiのレンタルやバリ島の高速道路カードなどの手配もやってくれるようです。
レンタルする時必要なもの
パスポート
原本でなくても、コピーでもいいそうです。
他にも使う場面があるので、パスポートの顔写真が載っている面は2~3枚コピーして持っていると便利ですよ。
日本の免許証
ここまでするお店は少ないのですが、日本の免許証や国際免許証の提示を求められることがあります。
レンタルする時だけではなく、万一警察に捕まった時も使うことがあるかもしれないので、一応持っておくといいでしょう
写真撮影
借りるバイクにキズや破損があった場合は、借りるときに写真を撮っておくと、返却時のトラブル予防となります。
レンタル期間と行動範囲
基本的にレンタルは1日単位になります。
この場合の1日は朝借りて夕方返すという日帰りと考えてください。
ただし、昼過ぎに借りた場合、翌日のお昼までOKと言ったお店もありますので、借りるときに確認しましょう。
もちろん一週間とか長期で借りることも可能です。
その場合、レンタル代金も少し負けてくれます。
中期で滞在する場合は、長期で借りてしまった方がお得ですよ。
行動範囲は、原則バリ島内です。
お隣のロンボク島やジャワ島に行くのは勘弁してというお店がほとんどです。
お客さんの中には、他の島で乗り捨てて、返却しない方がいるからだそうです。
レンタルバイクの料金相場
料金の基本は1日単位
レンタルバイクの料金は基本、1日いくらという計算になります。
1日というのは、朝から夕方まで。
昼過ぎに借りて、翌朝返しても1泊2日で2日分の料金が請求されます。
1週間とか1か月と言った長期でレンタルすると値引きもあります。
1週間場合、1日おまけして6日分の料金。
1か月の場合、20日分の料金。
このように、割引がありますが、いくら割り引くかは交渉によるものが大きいです。
頑張って値引き交渉をしましょう。
料金相場はRp50,000/日
レンタル料金は車種や年式によって変わってきます。
だいたいの料金相場は以下の通りですので、これを基準にお店を選んだり、料金交渉してみましょう。
小型車(ホンダ・スクーピーやヤマハ・ミオ)
Rp50,000~Rp60,000/1日
古かったり、キズがあるものについてはRp40,000くらいまで下がります
大型車(ホンダ・バリオやヤマハN-Max)
Rp80,000~Rp100,000/1日
特にN-Maxは人気があるので、年式が新しいものはRp150,000/1日と言った値付けをするお店もあります
ヘルメットやガソリンはどうする
ヘルメットはレンタルできる
外人さんやローカルの方でノーヘルで走る方もいますが、原則バリ島ではバイクはヘルメット着用が義務です。
ノーヘルだと、つかまる確率が格段に上がります。
また、そうでなくても万一の時ヘルメットをしていてよかったという事がありますので、ヘルメットは必ずかぶりましょう。
レンタル屋でバイクを借りると、ヘルメットも付けてくれます。
ただし、誰が被ったかわからないし、臭い!
安いヘルメットなら3,000円程度で買えますので、長期滞在するのなら新品を買ってしまった方がいいでしょう。
レンタルしたらガソリンの残量をチェック
バリ島のレンタルバイクは満タン返しの義務はありません。
逆に言うと、借りたバイクにガソリンはほとんど入ってない事が多いです。
ですので、まずガソリン量を確認し、少なければガソリンスタンドの場所を聞いてガソリンを入れましょう。
ガソリンスタンドでガソリンを入れる方法
ガソリンスタンドの事は「ぽんぱ・べんじん」と言います。
また、インドネシアはガソリン会社が1社しかないのでその会社名「ぷるたみな」と言っても通じます。
ガソリンの事は「べんじん」と言います。
ガソリンでは通じませんので気を付けてください。
バリ島にはセルフスタンドはありません。
すべて、店員さんが入れてくれるスタイルです。
ガソリンを入れるときは「満タン」で入れない方がいいでしょう。
理由は
- 給油する時、溢れさせることがある
- 細かいおつりがなく、Rp5,000単位でおつりが返ってこないことがある
通常「2万ルピア分入れて」と言って入れてもらうパターンが多いです。
スタンドの給油機も、金額分で止まるようになっています。
免許はどうするのか?
バリ島では国際免許は使えない
バリ島では、日本の国際免許は使えません。
日本が加盟しているジュネーブ条約という免許に関する協定にインドネシアは加盟していないからです。
ただし、お巡りさんによっては国際免許を提示すれば見逃してくれることもあるので、可能であれば所持しておくといいでしょう。
バリ島の免許取得はできるのか?
以前は、旅行者用免許と言って、30日間だけ使える免許がありました。
ところが、数年前にこの免許は廃止されてしまいました。
免許を取得するには、学科試験と実技試験を受けなくてはいけません。
ただし、前提条件としてKITAS(居住許可)がないと試験は受けさせてもらえません。
つまり、旅行者は免許は取れないという事です。
何とか免許は取れないのか?
調べてみると、旅行者でもバイク免許を取るためのお手伝いをしてくれるサービスがあります。
私の友人が2019年10月にこのサービスを使って5年免許を取ってきました。
担当者と一緒にデンパサールの警察に行き、試験は受けずに免許を取ってきたそうです。
費用はRp2,500,000で、日本円にすると約2万円です。
そのサービスは、以下のサイトに詳細が載っていますので、興味がある方はご覧ください。
バリ島、バイク、車の免許サポート
免許がないとどうなるのか?
免許がなくても、レンタルバイクは貸してくれます。
借りるときに、免許証の提示は必要ないからです。
ただし、街中の検問や違反、事故をしたとき警察から免許証の提示を求められます。
この時、免許がないと無免許運転という事になります。
無免許運転の罰則はRp1,000,000(約8,000円)の罰金です。
日本と同じように、その場で違反切符が切られ、これを最寄りの銀行に持って行って、罰金を納めます。
逮捕や拘束という事は、まずありません。
もし、違反切符ではなく、その場でお金を払えと言われたら、それは賄賂です。
正規の違反罰金はRp1,000,000ですが、わいろ要求額はRp300,000程度です。
賄賂を拒否したら、正規の罰金の支払いとなりますので、どうされるかは自己判断でお願いします。
バイクレンタル時の注意事項
STNKを確認すること
STNKとは、車両登録書の事で、以下のような書類です。

バイクや車を運転するときはこのSTNKの携帯が義務付けられています。
検問では免許証とSTNKの所持をチェックされます。
この時、STNKがないと最悪盗難車と言われる場合もあります。
STNKはスクータータイプのバイクならシートの下の物入れにしまってあるはずです。
いざというときのために、お店の方にSTNKがどこにあるか確認しておきましょう。
簡単な操作方法を聞く
レンタルバイクのほとんどがオートマチックのスクータータイプですので、操作方法は難しくありません。
ただし、エンジンのかけ方やウインカー、ライトスイッチの場所などは一応聞いておきましょう。
また、給油口の場所、シートの開け方、ハンドルロックのかけ方もちゃんと確認しておくと、いざというとき焦らないですよ。
返却日の確認
レンタル期間の所でも説明しましたが、返却日時をしっかりと確認しましょう。
1日レンタルの場合は、朝借りて、夜に返却ですが何時までお店がやっているのか確認が必要です。
また、お昼過ぎに借りた場合はいつまで使っていいのか?
24時間制なのか、1泊2日になるのか?
返すときトラブルになるので、借りるときにしっかりと確認しましょう。
何かあった時の連絡先
事故や故障があった場合の連絡先を聞いておきましょう。
ちゃんとしたレンタル屋ならビジネスカード(名刺)があるので、それをもらっておきましょう。
また、夜間や緊急時の連絡先も聞いておくと安心です。
車両の状態を確認
車体にキズや欠損がないか?
もしあったら、借りるときに写真にとるとか、店員に確認させましょう。
返すとき、壊した、傷つけたともめる原因になります。
タイヤの空気圧や減り具合もチェックしましょう。
溝がなくてツルツルのタイヤはパンクやスリップの危険もあります。
そのような場合は、バイクを交換してもらいましょう。
他にもエンジンのかかり具合、ライトやウインカーの点灯、ハンドルのブレ、ブレーキの利き具合などチェックすることは沢山あります。
バイクを借りたら、まず近所をちょっと走って、異常を感じたらすぐにお店に行って修理や交換をしてもらいましょう。
人気のバイク

レンタルバイクで人気のバイクを3車種紹介します。
どれもオートマチックのスクータータイプです。
ホンダスクーピー

排気量110ccクラスの小型スクーターです。
軽い取り回しなので、女性やバイクになれていない男性向けです。
二人乗りや長距離はちょっと厳しいです。
ホンダバリオ

125ccと150ccの2対応がある水冷のスクーターです。
排気量も大きく、水冷で馬力があるので、男性向けのバイクですね。
車体も大きいので二人乗りや長距離も大丈夫です。
ただ、ちょっと重いので、あまりバイクになれていない方には難しいかもしれません。
ヤマハN-Max

150ccのスクーターで、かなり車体が大きいので、一見250ccくらいあるように思えます。
日本でもこのN-Maxが売られていますが免許制度の関係で日本製は125ccです。
エンジンもかなりパワフルなので、二人乗りでの長距離も楽々こなします。
ただし、車体が大きいので渋滞時の取り回しがちょっと辛いですね。
それと、女性には厳しいかもしれません。
外国人観光客には大人気なんですけどね。
交通ルールと事故に注意
交通ルールは日本と同じ
バイクの交通ルールは日本とほぼ同じです。
左側通行ですし、標識も日本とほぼ同じです。
日本で普段からバイク屋車を運転している方なら、それほど違和感は感じないでしょう。
ただし、交差点などの優先道路が違います。
日本では直進優先ですが、バリ島は先に交差点に入った方が優先と言った意識です。
また、広い道路では赤信号でも自由に左折ができる交差点があります。
ですので、交差点などでは十分注意しましょう。
マナーが悪いです
運転マナーはひどく悪いです。
多分、マナーを知らないんだと思います。
信号無視はもちろん、左側から追い抜きをしたり、右折車の右から抜いてきたりとやりたい放題です。
後方確認はほとんどしません。
もしかしたら前方確認もしていないかもしれません。
車間距離は取らない。
対向車があっても無理やり追い抜く。
運転中の携帯、メールはもちろんやる
本当に交通マナーが悪く運転も荒いです。
交差点に入るときは青信号でも必ず徐行して周囲を注意しましょう。
また、右左折時は前方後方に気を付けて
遅い車やバイクがいたら、とっととぬかしましょう。
道路事情が悪い
道路事情も悪いです
いきなり穴ぼこが空いていたり、砂や砂利、レンガといった建築資材が置きっぱなしになっているところもあります。
雨季になり雨が降れば道路の冠水はしょっちゅうです。
スコールの時は危険ですから、どこかの店先で小ぶりになるまで待っていましょう。
また、水が引いてもごみや砂が道路に散乱していますので注意が必要です。
子供の飛び出しも注意ですが、犬猫の飛び出しも多いです。
時々、走るバイクに吠えながら追いかけてくる謎の犬もいます。
保険は効かない
旅行者は無免許運転ですので、海外旅行保険などは原則適応されません。
中には、保険がきいたという例もありますが、ほとんどの保険会社は無免許運転の場合は保険適応外となるようです。
また事故をおこした場合、無免許の外国人が不利になります。
よっぽど金持ちの車にぶつからない限り、相手から補償金を取ることはできません。
せいぜい、お互いに痛み分けが関の山です。
とにかく事故を起こしたら、すべて自分の責任で対応しなくてはいけないという事を、知っておいてください。
警察や事故のリスクはありますが、バイクがあれば自由で型にはまらないバリ島旅行が楽しめます。
無免許運転は違法行為ですので、積極的にお勧めはできません。
しかし、リスクを十分理解したうえで自分の判断でバイクに乗るのなら、バリ島をもっと楽しむことができると思います。
以上、バリ島でバイクをレンタルする方法と注意事項でした