海外旅行で大切な医療保険について、海外旅行保険、国民健康保険、クレジットカード付帯保険を比較検討した記事です。
これから海外旅行に行く方に、どの医療保険を利用したらよいかを紹介しています。
海外では、医療費がとても高額になるってご存知でした?
日本国内の場合は国民健康保険が使えるので、医療費の負担は少なくて済みますが海外では保険がきかないので高額になるのです。
さらにバリ島では外国人には高額な輸入薬や高度な治療を行うので高額になりがちなんですね。
だから海外旅行に行くには万一のことを考え医療保険に入っておくべき。
でも、どんな医療保険に加入したらいいのか、悩みますよね。
海外旅行中の病気やけがに利用できる医療保険は、海外旅行保険、国民健康保険、クレジットカード付帯保険の3つ。
この記事ではこの3つの医療保険を比較検討し、どの保険に入るべきか紹介します。
海外旅行中にケガや病気にならないように注意する事も大切ですが、怪我、病気になってしまった時の備えも必要!
海外旅行に行くのなら、医療保険で医療費の心配を少しでもなくし、旅行を目いっぱい楽しみましょう。
バリ島旅行などの海外旅行では、病気怪我以外にも沢山のトラブルがあります。
どんなトラブルがあり、どう対応したらいいのか、詳しくは以下の記事をご覧ください。
>>バリ島旅行で心配なトラブルと対応法
目次
3つの医療保険を比較
海外旅行保険、国民健康保険、クレジットカード付帯保険の3つを一覧表で比較してみます。
保険種類 | 海外旅行保険 | 国民健康保険 | クレジットカード 付帯保険 |
補償範囲 | かなりの範囲まで補償 | 医療費の7割 | カード種類による |
キャッシュレス 診療 | キャッシュレス | 帰国後清算 | カード種類による |
保険代 | 加入コースによる | 通常の保険費 | 無料 |
付帯保険 | 各種あり | なし | カード種類による |
補償条件 | 基本なし | 審査アリ | 条件アリ |
加入手続 | 事前契約必要 | なし | なし |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
カード付帯保険はカードの種類やステータスにより、補償範囲や付帯保険などが変わってきます。
海外旅行保険
海外旅行保険は、旅行に行くたびに入る掛け捨ての保険です。
この保険の特徴は
- 契約している病院ならキャッシュレスで治療が受けられる
- 賠償責任保険や携行品保証、救済者費用などの付帯保険も付いている
- ネットで契約すれば手軽で安い
今回は損保ジャパン日本興亜の新海外旅行保険OFFについて補償内容や保険料をご紹介します。
保証内容と保険料
今回はバリ島へ一週間の旅行に行くという条件で保険を見積もってもらいました。
保証内容によって、「保険料を抑えたコース」「バランス重視コース」「充実補償コース」の3つのコースをご紹介します。
保険料を抑えた コース | バランス重視 コース | 充実補償 コース | |
傷害死亡・後遺障害 | 1,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
治療費 | 1,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
疾病死亡 | 1,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
損害責任 | 1億円 | 1億円 | 1億円 |
携行品損害 | 30万円 | 30万円 | 50万円 |
救済者費用 | 1,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
航空機寄託 手荷物遅延等 | 10万円 | 10万円 | 10万円 |
保険料 | 2,790円 | 3,120円 | 3,780円 |
【救済者費用とは】
怪我や病気で3日以上継続入院した場合、家族や代理人が現地に向かうための飛行機代や宿泊費を補償します。
また、渡航先から自国の病院に移転するための費用も補償します。
【航空機寄託手荷物等遅延費用とは】
航空会社に預けた手荷物の到着が6時間を超えて遅れた場合、お客様が目的地で購入した衣類や生活必需品の費用を補償します。
キャッシュレス治療
保険会社が契約している病院で治療する場合、補償範囲であれば診察費、治療費は直接保険会社から病院に直接支払われます。
つまり旅行者はその場で支払いをしなくてOK。
もちろん、後日請求されるなんてこともありません。
バリ島のインターナショナル病院ならほとんどの保険会社と契約しています。
しかし、念のため保険会社のWebサイトで契約病院を調べておきましょう。
今回紹介した海外旅行保険の詳細については以下のリンク先をご確認ください。
クレジットカード付帯保険
クレジットカードには特典で海外旅行中の治療費を補償する保険が付いています。
簡単に特徴をまとめますと
- クレジットカードを持つだけで保証される(掛け金不要)
- カードでツアー購入など適応に条件がある
- キャッシュレス治療が受けられないことがある
今回は楽天カードと三井住友カードの付帯保険について説明します。
楽天カード
楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードには、海外旅行保険が自動で付帯されています。
保険が有効になる条件
楽店ゴールドカードの場合
- 「募集型企画旅行の料金」をカードで支払った場合
楽天プレミアムカードの場青
- 「募集型企画旅行の料金」をカードで支払った場合
- 出発空港までの電車、バス、タクシー代をカードで支払った場合
上記の場合付帯保険が有効になります。
※「募集型企画旅行」とは、旅行会社が販売しているツアー旅行のことで、航空券のみとか、ホテル予約のみといった場合は適応されません。
ただし、次のような場合は適応されません。
- 自家用車で空港に移動したときのガソリン代、高速代、駐車料金をカードで支払った場合
- 国内外のレンタカー代をカードで支払った場合
- 個人手配のホテル宿泊費や航空機運賃をカードで支払った場合
補償内容
楽天カード 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード | |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 5,000万円 |
傷害治療 | 200万円 | 300万円 |
疾病治療 | 200万円 | 300万円 |
賠償責任 | 3,000万円 | 3,000万円 |
救済者費用 | 200万円 | 200万円 |
携行品損害 | 20万円 | 50万円 |
保険金請求の流れ
楽天カード付帯保険の場合、キャッシュレスは受けられません。
一旦治療費をすべて支払い、帰国後保険金を請求することになります。
ちょっとした怪我や病気ならいいのですが、大きなけが、病気だと治療費の建て替えも大変ですね。
治療費が数十万円なんてことも十分ありますよ。
三井住友クレジットカード
以下の三井住友クレジットカードには付帯保険が付いています。
- プラチナプリファード
- Olieveフレキブルペイ プラチナプリファード
- ゴールド
- プライムゴールド
- Olieveフレキシブルペイ ゴールドカード
- ヤングゴールド
- エグゼクティブ
- 三井住友カード
- アミティエカード
- Olieveフレキブルペイ
保険が有効になる条件
事前にカードを使い以下の決済をされた場合にのみ保険が適応されます。
- 日本出国前に航空機、電車、船舶、タクシー、バスなど公共交通機関も利用代金をクレジットカードで決済した場合。
- 日本出国前に「募集型企画旅行の代金」をクレジットカードで支払った場合。
- 日本出国後に航空機、電車、船舶、タクシー、バスなど公共交通機関も利用代金をクレジットカードで決済した場合。
補償内容
プラチナ プライムゴールド | ヤングゴールド エグゼクティブ | ゴールド アミティエ | 三井住友カード | |
傷害死亡 後遺障害 | 5,000万円 | 3,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
傷害治療 | 300万円 | 100万円 | 100万円 | 50万円 |
疾病治療 | 300万円 | 100万円 | 100万円 | 50万円 |
賠償責任 | 5,000万円 | 4,000万円 | 2,500万円 | 2,000万円 |
携行品損害 | 50万円 | 25万円 | 20万円 | 15万円 |
救援者費用 | 500万円 | 150万円 | 150万円 | 100万円 |
保険金請求の流れ
三井住友カードの場合、病気や怪我の時、まず最初に緊急アシスタントサービスに電話で連絡します。
サービスの指示に従い契約病院に行けばキャッシュレスで治療が受けられます。
緊急により、アシスタントサービスに連絡できない場合は、一旦治療費を立て替え、帰国後サービスに連絡して補償を受け取ります。
緊急アシスタントサービスは他にも以下のような対応もできます。
- 医師や病院の紹介
- 医療費キャッシュレスサービス
- 患者の本国への移送手配
- 通訳の紹介・手配
- 救援者の渡航・宿泊手配
三井住友カードの詳細は以下リンク先をご覧ください
国民健康保険
皆さん、意外と気が付かないのですが、海外での病気や怪我でも国民健康保険で治療費を補償してもらえるのです。
- 海外旅行中に起きた怪我や病気の治療費を補償してもらえる。
- 補償金額は治療費の最大7割まで
- キャッシュレス治療はできず帰国後保険組合に申請する
補償内容
国民健康保険では海外で発生した怪我、病気の治療費の7割を補償してもらえます。
ただし、なんでも7割というわけではありません。
医師の診断書や治療内容などを吟味し、適正な治療費の7割を補償となっています。
つまり、不要な治療や過剰な投薬があったと判断された場合は補償額が減額されることもあります。
保険金請求の流れ
海外で受けた治療などの費用はすべて旅行者が立て替え払いをします。
現地の医療機関で診断書、資料内容説明書、領収書などの書類を受け取り、帰国後保険組合に提出して保険金の請求を受け取ります。
この際必要な書類ですが、インターナショナル病院なら、国民健康保険用の必要書類と言えば出してもらえます。
ただし、診断書などが有料となる事もあります。
書類を基に保険組合が適正な治療費を算出し、その内の7割が返ってきます。
国民健康保険についての詳細は以下リンク先をご覧ください
バリ島旅行には海外旅行保険がおすすめ
紹介した3つの保険の中で、バリ島旅行には海外旅行保険をおススメします。
その理由は
- 提携した病院に行けばキャッシュレスで治療してもらえる
- 補償額が他の保険に比べ大きいので、ほとんどの病気、けがに対応できる
- 提携病院はインターナショナルホスピタルなので、安心
インターナショナルホスピタルは、高度な先端医療を導入しており、また通訳さんもいるので、安心できます。
また、海外旅行保険をおススメする理由として、過去私が体験したバリ島での治療事例を紹介します。
体験1)バリ腹になりクレジットカード付帯保険で治療
旅行者時代のある日、かなり激しい下痢(いわゆるバリ腹)になり、病院で治療することにしました。
利用したのは三井住友カードの付帯保険。
あらかじめ、カード会社のカスタマーサービスに連絡。
キャッシュレスはできないので、建て替えて帰国後清算との説明を受けました。
病院はサヌールにある日系の病院。
診察を受け、薬を出してもらい、帰宅。
下痢は翌日には治りました。
治療費は約1万円。
その場で支払い、領収書など必要書類を日本に持ち帰り、カード会社に郵送。
後日、かかった治療費が返金されました。
体験2)アメーバ赤痢に罹り海外旅行保険で治療
バリ島移住に際し、海外旅行保険に加入しました。
ある日、夜中に寒気とだるさを感じ病院へ。
その後、下痢になり検査の結果アメーバ赤痢との診断。
入院はせず、大量の薬を渡され3週間薬を飲んで回復しました。
複数回の検査(便や血液検査)と大量の薬などで治療費は15万円。
海外旅行保険で対応したので、支払いはゼロでした。
カード付帯保険と海外旅行保険を比較して
私は過去、クレジットカード付帯保険と海外旅行保険の両方を使って病気の治療をしてもらいました。
そのうえで、どちらの保険がいいかというと、断然海外旅行保険。
その理由は
- 海外旅行保険はキャッシュレスなので高額治療費が発生しても安心
- 治療費の支払いや請求手続きはすべて保険会社が担当。自分は何もしない。
もし、アメーバ赤痢の時に海外旅行保険に入っていなければ、後で戻ってくるとしても、15万円その場で準備しなくてはいけませんでした。
そんなにお金が無ければ、治療してもらえなかったんですね。
そして、海外旅行保険の場合、治療費に関する手続きは病院と保険会社の間で行行います。
なので、私は保険証とパスポートを渡しただけで、一切何もすることはありませんでした。
一方カード付帯保険の場合は、自分で支払い、領収書など必要書類を自分で依頼して持って帰ってこなくてはいけません。
日本帰国後、カード会社から送られてきた申請書を書き、必要書類を同封して郵送。
それから2週間してやっと治療費が返ってきます。
カード付帯保険でも、治療費は帰ってきますが、それまでの建て替えや手続きの事を考えたら、海外旅行保険の方が断然有利という事は、もうわかりますよね。
バリ島旅行での医療保険まとめ
バリ島旅行で使える医療保険は以下の3つがあります
- 海外旅行保険
- クレジットカード付帯保険
- 国民健康保険
この中で、一番おススメするのは海外旅行保険です。
海外旅行保険は、補償額が高く、ほとんどの場合、提携病院でキャッシュレスで治療してもらえます。
利用条件に制限があるクレジットカード付帯保険や、キャッシュレス対応していない国民健康保険に比べ、簡単で病院もすぐに対応してくれるのもおススメのポイントです。
海外旅行に行くときは海外旅行保険をお忘れなく!
コメント
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[…] 保険については別ブログの以下の記事が詳しいので、ぜひ参考にしてください。>>海外旅行に行くのなら海外旅行保険に入りましょう(南国うまうま日記) […]